「わけのわからないものをどうやってひきうけるか？」

その土地にしかない要素（人や場所）をすくいあげ、パフォーマンスや展示、
インスタレーションを行ってきた島袋さん。
自分で作ったタコ壷でタコを穫りに行ったり、
キュウリと一緒に旅をしたり......その作品もさることながら、
制作過程にある数々のエピソードにも興味を惹かれます。

レクチャーでは、島袋さんの作品をご紹介いただきながら、
その背景にある土地や人とのコミュニケーション、島袋さんのまなざしについて
じっくりとお話いただきます。

講義後は、島袋さんの作品を見たあとのように、
何気ない日常を愛おしく感じてしまうかもしれません。

島袋道浩（アーティスト）（ 講師紹介 ）

	僕たちが生きる現在は、いろんなものや人や思想が飛行機に乗って、インターネットに乗って、すごい量、すごい早さでやってくる時代です。そしてその全部を「理解」しようとするのはとても難しい。むしろ、わけの分からないものをわけの分からないままなんとか引き受ける。わからないものをわからないまま楽しめるような技術が必要な時代だと思うのです。そして僕にとって美術はわけのわからないものをうまくひきうけていくための練習の場なのです。