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太田エマ/ジェイミ・ハンフリーズ

太田エマ/ジェイミ・ハンフリーズ

MESSAGE

異文化が複雑に混ざり合う現代では、コミュニケーション能力が不可欠。アート業界においても同様に、さまざまなアートプロジェクトや展覧会を通して、異文化が国々を横断しています。そのなかでは、やはり共通の言語が必要となります。ARTS FIELD TOKYOでは、国際的な活動を目指すアーティストやアートマネージャーのために、“アートのための英語塾”をスタートさせます。アートに関わる事例や視点を幅広く題材とし、英語での表現力や異文化への理解を高めていきたいと考えています。みなさまのご参加をお待ちしています。

PROFILE

■ジェイミ・ハンフリーズ(写真左)                  イギリスのレディング大学でファイン・アート科を卒業後、来日。2006年より東京に拠点を移し、英語教師をつとめながら「遊工房アートスペース」(杉並区にあるアートスペース)のアートコーディネーターとしてアーティスト・イン・レジデンスや野外美術展『トロールの森』など、さまざまなワークショップに携わる。また、「遊工房アートスペース」の重要な地域活動や、桃井第四小学校の土曜アート・プログラムの企画・運営も行っている。2011年より、3331レジデンス・プログラムのアシスタント・コーディネーターを担当。                          ■太田エマ(写真右)                        3331のインターナショナル・コーディネーター。イギリスの美術大学を卒業後、キュレーター、アートコーディネーターとしての活動をスタート。アーティスト、学生、子どもたちを対象とした国際交流イベントを企画し、2年間ドイツとイギリスに拠点を構えるメディアアート団体「Trampoline」でキュレーターをつとめる。2006年には、メディアアートプロジェクト「ディストロケイト」を開始し、毎年国内外のアーティストを招いてアートやテクノロジーとローカリティの関係について、ワークショップやディスカッション、展覧会を行う。2007~2011年には、文部科学省の奨学金を受け、武蔵野美術大学映像学科においてアジアのメディアアート、オルタナティブスペースを研究。

講義内容

ARTS FIELD TOKYOでは、8月より"アートと英語"をテーマにした講義を開催します。本講義は、単なる英会話のレクチャーではありません。ARTS FIELD TOKYOらしい、アートを通したさまざまな点(アートプロジェクトやアーティストによるプレゼンの方法、レジデンスの申請方法など)から英語の使い方を実践的に紹介していきます。レクチャーのなかには、英語のみで行うものもあります。受講生のみなさんとコミュニケーションをとりながら、やさしい英語で話し合い、英語の環境をつくりあげていきます。

1回目のレクチャーで注目するのは「言葉を扱った作品」。
Jenny Holzer、Susan Hiller、Lawrence Wiener、Bruce Naumanのようなアーティストは言葉を中心とする作品を多く発表しています。彼らは微妙な言語表現、言葉遊びなどを利用していますが、第二言語でニュアンスや意味を理解するのは難しいところがあります。本講義では、いくつかの例を詳しく分析し、作品のメッセージをより深く読み取っていきます。

2回目のレクチャーでは「ビエンナーレ、トリエンナーレ、カドリエンナーレ ~世界中で流行した国際展の価値とは?~」と題し、ヴェネチア・ビエンナーレからデュッセルドルフ・カドリエンナーレまで、世界中のあちこちで開催されている国際展に注目。こうした大規模なイベントの意味とは一体何でしょうか? 主に政治的、経済的な目的で開催された大規模国際展ではアート業界にとってどのような役割があるのでしょうか? 国際展の組織を検討しながら、その可能性や価値観を議論していきます。

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