香港アートフェア&アートシーン報告―現代アートにおける中国の可能性と未来を探る
2013年08月08日(木)19:00-21:00 (受講料:2000円)
国内で開催される展覧会に足を運ぶ機会はあっても、
世界のアートシーンで何が起こっているのかを知る機会は多くありません。
そこで、美術評論家・市原研太郎氏による最新のアートシーンを学ぶレクチャー第二弾を開催します。
今回ピックアップするのは、市原氏が今年5月に訪れた香港のアートフェア。
2008年より5年間、「香港国際アートフェア」として行われてきた
アートフェアですが、今年より世界一の規模のアートバーゼル
(スイスのバーゼルで、1070年より毎年開催)に変更したことにより、
「アートバーゼル香港」と改称されました。
この改称は、フェアに大きな変化をもたらしています。
アートバーゼルというフェア界のブランドが、アジアに乗り込んできたのです。
しかし、その地がなぜ東京ではなく香港だったのでしょうか?
本講義は、その疑問に答えるものです。
たとえば、今年行われたヴェネツィア・ビエンナーレで、
中国のアートはどうだったのか? 今後の中国のアートはどうなるのだろうか?
香港のフェアとアートシーン、そしてヴェネツィアの模様を画像で示すことで、
以上の疑問に対して答えを模索していきます。
<講師:市原研太郎氏からのメッセージ>
中国のアーティストの展覧会や作品が目立つようになってから、
10年ほど経ったでしょうか? その先鞭をつけたのが、
世紀の変わり目で開催されたハラルド・ゼーマン企画の
ヴェネツィア・ビエンナーレでした。
勿論、中国国内では、それ以前から現代アートの活動があり、
その成果が公になったのが1996年より始められた上海ビエンナーレです。
そして、今年のヴェネツィア・ビエンナーレでも、
中国のアートのプレゼンスが強いとの印象が残りました。
中国という近くて遠い国との差違を知ることが、
日本のアートの未来に重要な指針を与えてくれると思います。