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ニューヨークの最新アートシーン〜アートマーケットはどこに行くのか?〜

2013年03月28日(木)19:00-21:00 (受講料:2000円)

ARTS FIELD TOKYOでは過去3回にわたり、
美術評論家・市原研太郎氏を講師にお迎えし、
2012年にヨーロッパとアジアで開催された大規模国際展(ドクメンタとビエンナーレ)を紹介してきました。

これまで講義で紹介してきた国際展は
現代アートの世界を形成する3つの極のひとつです。
残り2つの極のうちのひとつは、世界各都市に散らばるギャラリーが
構成するアートマーケット。残りひとつは美術館であり、
これが3つの極の中で中心的な役割を演じています。
国際展・アートマーケット・美術館は完全に独立しているわけでなく、
相互に依存と影響の関係があります。

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今回の講義は、アートマーケットに焦点を当ててみたいと思います。
ギャラリー(コマーシャル)という空間が重要である理由は、私たちが
資本主義社会に生活していることで自明であると言えます。
しかし、アートは資本主義の経済システムのなかで特殊な位置にあります。
というのも、アートは今やグローバル化した資本主義市場に
巻き込まれて売買され流通してはいますが、
他の商品とは異なる性質を持つものと信じられているからです。

現代アートにおいて、マーケットの中心地はニューヨークです。
本講義ではニューヨークの主要なギャラリーを紹介しつつ、
今年それらのギャラリーで開催された展覧会の作品から
現代アートの最新傾向を探ります。

さらに、3月に開催されるニューヨークのアートフェアの模様を
スライドで紹介。現代アートの断面を切り取ることを試みます。
その中から現代アートをめぐるマーケットの特異点と問題点が
浮かび上がります。

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市原研太郎(美術評論家)( 講師紹介

市原研太郎(美術評論家)

MESSAGE

これまで、世界で開催されているビエンナーレのレポートを定期的に行ってきました。ビエンナーレが、その時代の現代アートの状況だけではなく、現代世界の動向を知るバロメーターになっていることは、以前のレクチャーで明確になってきたのではないでしょうか。とくにアートマーケットではなかなかお目にかかることのない、社会的、政治的問題を扱った作品が大勢を占めるビエンナーレを観れば、ローカル・グローバルに展開される世界の情勢を、各ビエンナーレ独自の視点で切り取る興味深い作品がひしめいています。アジアで開催されているビエンナー

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