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【わわプロジェクト特別企画】ジョルジュ・ ルース 阪神から東日本へ

2013年04月19日(金)19:00-21:00 (受講料:特別料金1,000円、学生500円)

世界的に活躍する現代美術家/ジョルジュ・ルース氏が来日し、東日本大震災で被災した宮城県・松島でプロジェクトを開始します。

ジョルジュ・ルース アートプロジェクト in 宮城

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3331 Arts Chiyodaも協力している「東日本大震災復興支援わわプロジェクト」の特別企画として、ルース氏が来日し松島でプロジェクトを始動する前に、東京・ARTS FIELD TOKYOで特別講義を行います。
キュレーター/岡部あおみ氏のモデレートでプロジェクトの紹介と活動に迫る貴重な講義です。

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写真から美術の道に入ったジョルジュ・ルースは、まず80年代のバッド・ペインティングの潮流の洗礼を受け、初期の頃は絵を描くことに専念していました。真摯に芸術に向き合うには孤独でなくてはならないといった伝統的な画家の態度を順守していたのだと感じます。いつどのように廃墟の中で絵を描いて写真を撮る という彼独特のスタイルが誕生したのか。その秘密も聞いてみたいものです。

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たまたま1995年の阪神淡路大震災の機会に、被災して取り壊されたり改修される期限がある建物で、限られた資金と時間で制作をしなければならない状況下に、のべ150名ほどものボランティアの若者などと一緒に協働するというかつてない経験をすることになりました。
これまでの廃墟の多くは機械文明から取り残された倉庫など、ルースにとっては歴史性や文化の変遷と関係する場所だったと思います。ところが悲惨な天災という人為を超えた抗い得ない自然の力によって一瞬にして破壊される人命や文化に立ちあうというつらい体験は、彼にとっても大きな結節点をもたらしたようでした。

web_dvd01.jpgのサムネール画像

当時はまだアートプロジェクトという言葉もあまり聞かない時代でしたが、18年 の年月の間にアートと社会を結ぶさまざまな回路が発達し、今回の東日本大震災後は多数のアーティストたちが東北を舞台に貴重なプロジェクトを展開していま す。こうした災害は社会に大きな変容を強いると同時に、精神や心に消し難いさまざまな傷跡を残します。写真という光を必要とするルースの作品にはつねに ユートピアへの希求が感じられます。30年以上も世界各地でさまざまな人々と接し、各国の廃墟で仕事をしてきたルースに、宮城県松島での新たな制作への抱負と、そして地球の理想郷についても聞いてみたいと思ってます。

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ジョルジュ・ルース/岡部あおみ( 講師紹介

ジョルジュ・ルース/岡部あおみ

MESSAGE

写真から美術の道に入ったジョルジュ・ルースは、まず80年代のバッド・ペインティングの潮流の洗礼を受け、初期の頃は絵を描くことに専念していました。真摯に芸術に向き合うには孤独でなくてはならないといった伝統的な画家の態度を順守していたのだと感じます。いつどのように廃墟の中で絵を描いて写真を撮る という彼独特のスタイルが誕生したのか。その秘密を講義では踏み込んでいきます。

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