ジョー・デイヴィス（作家・哲学者・科学者）

	アーティスト、哲学者、科学者。マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学客員研究員。科学と芸術の枠を超えた革新的でユニークな活動がアメリカやヨーロッパで注目を集める。ハーバード大学やNASAとのコラボレーションの成果は、『アルスエレクトロニカ』などで展示されている。

『あの作品ができるまで 4』

Joe Davisは、アーティストであり、哲学者であり、科学者でもあります。
彼は私たちがイメージするどんな"アーティスト像"にも
あてはまらない人物。
同じく、彼のプロジェクトはどれも私たちの想像を超えたものばかり。
好奇心・探究心の塊であるJoeの姿勢・行動が周囲の人をひきつけ、
彼のとてつもないプロジェクトを実現可能にしています。

プロジェクトのいくつかをあげると、
宇宙人と交信するために膣の収縮運動を宇宙に送信したり
コード化したギリシャの哲学者の言葉をショウジョウバエの目のDNAに組み込んだり......。
ありふれた決まりごとに、知らず知らずのうちに慣れている私たちにとって
Joeのプロジェクトは一見"異常"にも見えます。
そんな彼のプロジェクトのテーマは、
「すべてのことはしばしば、いちばん意外な方法でつながっている」ということ。
世の中に存在するあらゆる決まりごとと衝突しながら、
自分の信念を貫き続け、彼独自の"世界の捉え方"を探求しているのです。

では、そんな彼がなぜプロジェクトを実現できたのでしょう？
彼のなにが人をひきつけるのでしょう？
なぜNASAやMIT、ハーバード大学が彼のプロジェクトに興味を持つのでしょう？

そのひとつの答えが、彼の活動を撮影したドキュメンタリー映画
『HEAVEN + EARTH + JOE DAVIS』にあります。
（監督のPeter Sasowskyは、Joeを10年間撮り続け、編集に2年をかけて完成させました）

レクチャーでは、来日中のJoe Davisが自身の活動について語るとともに
各国のドキュメンタリー映画際で招待されながらも、
日本では一般上映されていない本作を特別上映します。