美術評論家×新聞記者×人気アートブロガーが選出。 激論!「2014年度、展覧会ベスト5」
2015年03月11日(水)19:00-21:00 (受講料:2000 学生1000円)
美術の「鑑賞のプロ」と一緒に今年度の展覧会を振り返り、
他のアートファンと差をつける「着眼点」を得てみませんか?
たくさん展示を見てきたアート玄人の方も、
忙しくて展示を見に行けなかった!という方も、
2014年度の日本のアートシーンを気持ちよく復習できる講座の開講です。
映画に音楽に書籍にグラフィックデザイン・・・
あらゆるジャンルで恒例の企画となっている「年間ベスト」企画。
「振り返る」ことで、流れとして見えてくることやあらためて気づく魅力ってありますよね。
たとえば2014年度には・・・
来場者数69万人超!今年度No.1の来場者数の
「オルセー美術館展」(国立新美術館)
巨大なのアート作品のゴミ箱の作品が話題を呼んだ
「ヨコハマトリエンナーレ 2014」(横浜美術館、新港ピア)
国民的人気漫画の展覧会「進撃の巨人展」(上野の森美術館)
図らずも追悼展となった「赤瀬川原平の芸術原論展」(千葉市美術館)
大仕掛けな展示で話題となったアーティストチーム目【め】個展「 たよりない現実、この世界の在りか」(資生堂ギャラリー)
・・・などなど、注目を浴びた展覧会がいくつもありました。
中には、
自分では面白いと感じたけれど特に話題にあがらなかった展覧会や、
「行かなくてもいいかな」と何となく判断してしまった展覧会、
足を運んだけれどいまいち面白みが感じられなかった展覧会
などもあったのではないでしょうか。
本講座では批評性や客観性に富み、独自の視点を持つゲスト3名がそれぞれに感じた
"2014年度 面白かった展覧会ベスト5"とそれに関連する秘蔵トークを引っさげて登場!
規模の大小を問わず、今年度「何が」面白かったのかを掘り下げてクロストークを展開します。
気になる講師は、著書『今日の限界芸術』などで気鋭の美術評論家として注目されている福住廉さん、大人気アートブログ『青い日記帳』主宰のTakさん、新聞というメディアを通して数多くの展覧会を紹介している朝日新聞編集委員の大西若人さんの豪華3名。
美術の分野で数々の展覧会を自身の「言葉」で表現してきたプロフェッショナルに、独自の観点で選んだ5つの展覧会について理由を熱く語っていただきます。
この場でしか聞く事の出来ない「講義」ならではのお楽しみとして、それぞれの立場上文章には書けなかったという「ここだけの話」も番外編として登場!
また、講義終盤には、受講者と講師がいくつかのグループに分かれて、面白かった展覧会について話し合う刺激的な意見交換の場もご用意します。
同じ美術関係者でありながらも、立場の異なる3人の方が選出する展覧会とは・・・?!
ランクインの理由に迫る事で、展覧会の見方がどんどん解剖されていきます!
"展覧会の面白さ"って、こんなに引き出しがたくさんあるんです!
是非自分なりの楽しみ方を見つけて、これからの鑑賞にお役立てください。
<講師プロフィール>
福住廉[ふくずみ・れん]
1975年生まれ。美術評論家。著書に「今日の限界芸術」、共著に「路上と観察をめぐる表現史」他多数。「artscape」、「共同通信」、「Forbes JAPAN」で毎月連載しているほか、「今日の限界芸術一〇〇選」(まつだい「農舞台」)など展覧会のキュレーションも手がけている。現在、東京藝術大学、女子美術大学、多摩美術大学非常勤講師。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」プロジェクト・ディレクター。
大西若人[おおにし・わかと]
1962年生まれ。朝日新聞編集委員。これまで、朝日新聞社の、東京、大阪、福岡の各本社の文化部などで、美術や建築について取材・執筆。大学時代の専攻は、都市デザイン。現在、日本大学大学院芸術学研究科・造形芸術専攻の非常勤講師や、国立新美術館評議員、アサヒグループ芸術文化財団選考委員などを務める。
<大西若人さんから受講者へのメッセージ>
実際に見た展覧会を新聞紙上で伝える仕事をしています。なので普段は、記事にするかしないか、を考えていて、ベスト○位という試みにはなじんでいませんが、せっかくの機会、私自身が楽しみたいと思っています。
Tak[タケ]
Tak(タケ)の愛称でブログ「青い日記帳」主宰。展覧会レビューをはじめ、幅広いアート情報を毎日発信する美術ブロガー。朝日カルチャーセンター新宿で講師も務める。単行本『フェルメールへの招待』の編集・執筆。朝日マリオン・コム「ぶらり、ミュージアム」、小学館『日本美術全集』、集英社ハッピープラス・アート他にコラムを連載中。
ブログ:青い日記帳 http://bluediary2.jugem.jp/
<Takさんから受講者へのメッセージ>
展覧会があれば内容如何に関わらず観に行かねばならぬ強迫観念に苛まれる「鑑賞のプロ」ならぬ「変人」が、ブログには書いていない(書けない)展覧会や美術館・博物館にまつわる様々なお話をしたいと思います。