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【緊急企画】経済学者・安冨歩と観る藤浩志作品「藤浩志のどこが凄いのか? ~かえっこ v.s. 東大話法~」

2012年08月04日(土)16:00-17:30 (受講料:特別設定/1,000円)

現在開催中の『藤浩志の美術展』に関連する緊急企画として、安冨歩氏(東京大東洋文化研究所准教授)による「藤浩志のどこが凄いのか? ~かえっこ v.s. 東大話法~」を開講します!

「経済学者・安冨歩氏」による、アーティスト・藤浩志氏についてのお話です。

藤浩志氏と安冨歩氏は、2008年当時にA.I.T.が企画した「環境・術」というトークショーの共演をきっかけに交流がはじまりました。
当時に話をされた安冨氏の印象について、藤氏はこちらReport 藤浩志企画制作室のブログに書き留めています。

歴史的な藤浩志氏の大規模な展覧会を目の前に、鋭い洞察力を持つ経済学者による、「たぐいまれなアート・藤浩志作品」について語られる必聴の講座です。

〜安冨氏からのメッセージ〜

私は現代芸術が好きではありません。どうも作為的で、落とし所を狙っているような感じがするのです。前衛芸術を称しながら、美術館の壁を狙ってジャンプしているような、あるいは逆に、美術館の壁なんか、狙ってませんよ、と結局は自己満足を目指すというような。学者が東大話法を駆使して、学術論文と称するものを業界受けを狙って、あるいは自己満足のために発表するのと、良く似た感じでもあります。そういうのは、もう結構です。

藤浩志が凄いのは、そういう感じが一切、しないところです。彼の作品は「わらしべ長者」のように、老松のぬいぐるみや、鴨川の中の鯉のぼり、ゴジラとハニワの結婚式といった学生時代の作品から始まって、彼自身の人生の転がり具合のなかで、人々との交歓=交換を繰り返し、かえっこしながら、どんどん膨らんでいく感じがします。その行き当たりばったりの、波乗りファンタジーの生み出した、お伽話としての作品の数々を、皆さんと楽しんでみたいと思います。

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安冨 歩(東京大学東洋文化研究所准教授)( 講師紹介

安冨 歩(東京大学東洋文化研究所准教授)

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藤浩志が凄いのは、現代美術から感じる作為的で落とし所を狙っているような感じが一切しないところです。彼の作品は「わらしべ長者」のように、老松のぬいぐるみや、鴨川の中の鯉のぼり、ゴジラとハニワの結婚式といった学生時代の作品から始まって、彼自身の人生の転がり具合のなかで、人々との交歓=交換を繰り返し、かえっこしながら、どんどん膨らんでいく感じがします。その行き当たりばったりの、波乗りファンタジーの生み出した、お伽話としての作品の数々を、皆さんと楽しんでみたいと思います。

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