写真集づくりのひみつ／講師：姫野希美（赤々舎代表取締役、ディレクター）

アーティストの表現を世間にアピールするためには
いくつかの方法があります。

例えば展覧会もそのひとつ。
しかし、期間も会場も決められている展覧会では
作品と鑑賞者の出会いが限定されてしまうこともあります。

もうひとつの方法にアートブックや写真集があります。
展覧会との大きな違いは、作品が「本」という形態に
パッケージされているということ。
それによって、多くの人の目に触れる機会が増えるのです。
とはいえ、アートブックや写真集をつくることは
簡単ではありません。
そんな中、2006年に写真集とアートブックを発行する出版社
「赤々舎」は誕生しました。
「赤々舎」では、木村伊兵衛写真賞を受賞した志賀理江子の『CANARY』、
浅田政志の『浅田家』、高木こずえの『MID』『GROUD』など
数々の写真集を世に生み出してきました。

本レクチャーでは、「赤々舎」を設立した姫野さんをお迎えし、
"写真集やアートブックをつくる"ということは
一体どういうことなのか？
じっくりとお話していただきます。

（左より志賀理江子『CANARY』／浅田政志『浅田家』／高木こずえ『MID』）

姫野希美（赤々舎代表取締役、ディレクター）（ 講師紹介 ）

	「なぜそんなに写真集をつくるのか？」「つくれるのか？」とよく聞かれます。それぞれの本の制作の裏側にあるエピソードをたどりながら、写真集づくりの魔力や難しさをお話ししたいと思います。写真集をより身近なものとして伝えていくための、様々なトライもお話できたらと思います。