「編集長が語る ムーブメントのつくり方」2

すでにあるものを新しい切り口で提案することで再発見を促したり、誰も知らなかったものを取り上げて多くの人にその存在を知らせてくれる雑誌という 存在。それは同時にその雑誌から読者へと発せられたメッセージでもあります。編集長とはいわば雑誌のプロデューサー的存在。「今、なにを伝えるべきか？」 「どう伝えればおもしろいか？」を考え、新たなムーブメントを起こそうと試行錯誤しているのです。この講義では、ATRS FIELD TOKYOが注目する雑誌の編集長を講師に迎え、"伝えること"、"今注目すべきこと・伝え方"について多角的に検証していきます。また各誌・編集長と" アート"の関わりや注目点、さらに"気になるアート""これから発信したいアート"など、各誌が考える"これからのアート・表現"についても語っていただきます。

第2回目／講師：古川 誠（『OZ magazine』編集長）

＜第2回目講義内容＞
出版業界で"情報誌というジャンルは死んだ"と言われるなか、
雑誌として生き残っていくために、『OZ magazine』は2008年に月刊化リニューアルをしました。
そのリニューアル号が「アートな旅」という特集で大反響を呼び、ソールドアウトになったのです。
そして今では、年に１回の大人気特集になっています。なぜ、『OZ magazine』とアートの相性がいいのか？　これから雑誌が生き残っていくために、『OZ magazine』が雑誌としてどんなことを考えて、モノヅクリと向き合っているのか？　それを紐解いていくと、アート特集が『OZ magazine』で売れる理由も、おぼろげながら見えてきます。

古川 誠（『OZ magazine』編集長）（ 講師紹介 ）