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紫牟田伸子(編集家/プロジェクトエディター/デザインプロデューサー)

紫牟田伸子(編集家/プロジェクトエディター/デザインプロデューサー)

MESSAGE

私たちは変化する時代に生きています。いつの時代にも、新しい価値観でものごとを見ることは大切だろうと思います。未来はいつでも自分たちでつく れるものですから、人に伝えて共有していく術を、みなさんと考えたいと思います。

PROFILE

美術出版社『BT/美術手帖』『デザインの現場』編集部を経て、日本デザインセンターにて「ものごとの編集」を軸に、商品企画、コミュニケーショ ン・プランニング/デザイン・プランニング/デザイン・プロデュースなど、社会や地域に適切に作用することを目指したデザイン・マネジメントを行 う。2011年8月円満退社。同年9月より個人事務所開設。主な共著に『シビックプライド:都市のコミュニケーションをデザインする』(宣伝会 議)など。

講義内容

いま地方のプロジェクトが注目されています。東京の論理ではない、地方の、その土地ならではの生き方や働き方をもう一度考え直してみたいという動 きもあります。こうした中で、地方で生きて、そこでものをつくったり、仕事をしたりするということはどういうことなのだろうかを、「シビックプラ イド」という考え方とともに、考えてみたいと思います。


「シビックプライド(civic pride)」という言葉は日本語にはうまく訳せません。「郷土愛」ともちょっと違っていて、その土地で生まれ育っていなくても、人がその場所に抱く「愛 着」や「自負」のようなものと言えるでしょう。そこには、その土地に生まれ育っていなくても、「ここが好きだ」「ここで働きたい」「いつもここが 気になる」というような、その土地とつながりを持っていたいという気持ちが働いているようです。


では、そういうシビックプライドという気持ちをどうやって人に伝えていくのか。どうしたら人に「その土地」を伝えることができるのか。その土地の もの、ものづくり、仕事、風景、建物....そういうまちに対するいろいろなものに愛着をもってもらうようにするには、どういうふうにしたらいい のでしょうか。たんなるPRの仕方ではありません。自負や誇りを持ってその場所で仕事をしたり暮らしたりできるような、なにかきっかけのようなも のづくりやコミュニケーションについて考えています。そんなお話をしたいと思います。


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伊千呂(いちろ)/ 家具プロデュース

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瀬戸内海 男木島(おぎしま)/「漆の家」ディレクション

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