紫牟田伸子(編集家/プロジェクトエディター/デザインプロデューサー)
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講義内容
いま地方のプロジェクトが注目されています。東京の論理ではない、地方の、その土地ならではの生き方や働き方をもう一度考え直してみたいという動 きもあります。こうした中で、地方で生きて、そこでものをつくったり、仕事をしたりするということはどういうことなのだろうかを、「シビックプラ イド」という考え方とともに、考えてみたいと思います。
「シビックプライド(civic pride)」という言葉は日本語にはうまく訳せません。「郷土愛」ともちょっと違っていて、その土地で生まれ育っていなくても、人がその場所に抱く「愛 着」や「自負」のようなものと言えるでしょう。そこには、その土地に生まれ育っていなくても、「ここが好きだ」「ここで働きたい」「いつもここが 気になる」というような、その土地とつながりを持っていたいという気持ちが働いているようです。
では、そういうシビックプライドという気持ちをどうやって人に伝えていくのか。どうしたら人に「その土地」を伝えることができるのか。その土地の もの、ものづくり、仕事、風景、建物....そういうまちに対するいろいろなものに愛着をもってもらうようにするには、どういうふうにしたらいい のでしょうか。たんなるPRの仕方ではありません。自負や誇りを持ってその場所で仕事をしたり暮らしたりできるような、なにかきっかけのようなも のづくりやコミュニケーションについて考えています。そんなお話をしたいと思います。

伊千呂(いちろ)/ 家具プロデュース

瀬戸内海 男木島(おぎしま)/「漆の家」ディレクション



