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wah document(南川憲二・増井宏文)

wah document(南川憲二・増井宏文)

MESSAGE

「地元地域の人たちと関係して、現場が活性するような活動をお願いしたいと思いまして」「ご依頼ありがとうございます。ではそちらに滞在して何か企ててゆきたいとおもいます。ちなみに予算はどれくらいですか?」「いや〜、それが実は今回ほとんど確保できなくて……」月給ゼロ、ボーナスゼロ、住所不定、本職芸術活動。こんな三十路で若手のアート活動集団wahの活動運営形態を初公開。どうする? これからの芸術家? 海外行くしか道はないの? 『wah』の経験談とご相談の120分! 興味のある人、知識のある人、どしどし来て下さい!

PROFILE

2006年より、不特定多数の参加者との活動を開始。主な活動の場として、「wah lab」東京都現代美術館(川俣正「通路」展内)、「アトリエほうさく」北海道東士狩小学校家庭科室、「wah office」埼玉県北本市など。主な参加プロジェクトとして、「すみだ川アートプロジェクト2009」(東京)、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009」(新潟)、「A Blow to the Everyday」(香港・中国)などがある。<HP:http://wah-document.com/>

講義内容

本講義では、ここ数年全国各地で実施されている"アートプロジェクト"にスポットをあてます。

ひとことに"アートプロジェクト"と言っても、
街の活性化のため、あらゆる立場の人が関わる"場"をつくるため、
新たな表現を生み出すため......など目的はさまざま。
さらに、運営組織に関しても、アーティスト主導のものと
市民団体やNPO、自治体が中心になるものでは大きく異なってきます。

「場所・人・こと」と切っても切り離せない
アートプロジェクトの実現には、多くの人を説得し、協力を得ることが
必要不可欠です。そして、協力を呼びかける相手はアートに携わる人とは限りません。
プロジェクトを実現させるためのプロセスは
"作品を美術館やギャラリーで展示する"という明確な道があるのではなく、
自分たちが置かれている状況・環境・関わる人によって
変化していくのです。

「プロジェクトを動かすにはどうすればいいのか?」
「どうやって協力してくれる人を集めればいいのか?」
「運営資金はどうするのか?」

本講義では、アートプロジェクトを運営するアーティストを講師に招き、
その活動の裏側に迫ります。

セオリーが通用しないアートプロジェクトの現場では
これからプロジェクトを動かしていこうとする人も、
現在プロジェクトを動かしている人も、
常により良い方法を模索し続けます。
講師となるアーティストたちも、同じように模索を繰り返し、
それぞれのやり方を見いだしています。

彼らのノウハウを参考にするも良し、
抱いている疑問をぶつけるも良し、
本講義にはプロジェクトやアイデアを実現するための
ヒントがたくさん詰まっています。

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シリーズ1回目の講師は、
一般募集した参加者とその場で出し合ったアイデア、
あるいはその街で集めたアイデアを即興的に実行するユニット
『wah document』の南川憲二さんと増井宏文さん。

これまで実行してきたアイデアは......

wah1.jpg
↑小学校の校庭にお風呂をつくる「グランドにお風呂」


wah2.jpg
↑隅田川沿いの住民にアイデアを募って実現した「川の上でゴルフをする」


wah3.jpg
↑一軒家を人力で持ち上げる「家を持ち上げる」

『wah document』の特徴は、社会的なテーマやコミュニケーションを
目的にするのではなく、参加者の"思いつきのアイデア"を実行することで
これまでにない新しいアートプロジェクトのあり方を生み出したこと。

最初に活動をはじめたのは2006年。
5年の間にプロジェクトの規模も大きくなり、
写真を見てもわかるように、"思いつきのアイデア"だからこそ
実行するのは容易なことではありません。

南川憲二さんと増井宏文さんには、『wah document』がスタートしたきっかけから
アイデアを実現するまでのプロセスまで、
5年間の活動を振り返りながら、プロジェクトの裏側を明かしていただきます。

また、「このアイデアをどうやって運営するか?」という
『wah document』らしいディスカッションタイムもあります!

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