アートプロジェクトAtoZ 1/講師:南川憲二・増井宏文(wah document)
2011年06月24日(金)19:00-21:00 (受講料:2000円)
本講義では、ここ数年全国各地で実施されている"アートプロジェクト"にスポットをあてます。
ひとことに"アートプロジェクト"と言っても、
街の活性化のため、あらゆる立場の人が関わる"場"をつくるため、
新たな表現を生み出すため......など目的はさまざま。
さらに、運営組織に関しても、アーティスト主導のものと
市民団体やNPO、自治体が中心になるものでは大きく異なってきます。
「場所・人・こと」と切っても切り離せない
アートプロジェクトの実現には、多くの人を説得し、協力を得ることが
必要不可欠です。そして、協力を呼びかける相手はアートに携わる人とは限りません。
プロジェクトを実現させるためのプロセスは
"作品を美術館やギャラリーで展示する"という明確な道があるのではなく、
自分たちが置かれている状況・環境・関わる人によって
変化していくのです。
「プロジェクトを動かすにはどうすればいいのか?」
「どうやって協力してくれる人を集めればいいのか?」
「運営資金はどうするのか?」
本講義では、アートプロジェクトを運営するアーティストを講師に招き、
その活動の裏側に迫ります。
セオリーが通用しないアートプロジェクトの現場では
これからプロジェクトを動かしていこうとする人も、
現在プロジェクトを動かしている人も、
常により良い方法を模索し続けます。
講師となるアーティストたちも、同じように模索を繰り返し、
それぞれのやり方を見いだしています。
彼らのノウハウを参考にするも良し、
抱いている疑問をぶつけるも良し、
本講義にはプロジェクトやアイデアを実現するための
ヒントがたくさん詰まっています。
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シリーズ1回目の講師は、
一般募集した参加者とその場で出し合ったアイデア、
あるいはその街で集めたアイデアを即興的に実行するユニット
『wah document』の南川憲二さんと増井宏文さん。
これまで実行してきたアイデアは......
↑隅田川沿いの住民にアイデアを募って実現した「川の上でゴルフをする」
『wah document』の特徴は、社会的なテーマやコミュニケーションを
目的にするのではなく、参加者の"思いつきのアイデア"を実行することで
これまでにない新しいアートプロジェクトのあり方を生み出したこと。
最初に活動をはじめたのは2006年。
5年の間にプロジェクトの規模も大きくなり、
写真を見てもわかるように、"思いつきのアイデア"だからこそ
実行するのは容易なことではありません。
南川憲二さんと増井宏文さんには、『wah document』がスタートしたきっかけから
アイデアを実現するまでのプロセスまで、
5年間の活動を振り返りながら、プロジェクトの裏側を明かしていただきます。
また、「このアイデアをどうやって運営するか?」という
『wah document』らしいディスカッションタイムもあります!