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東日本大震災復興支援プロジェクト「わわプロジェクト」

東日本大震災復興支援プロジェクト「わわプロジェクト」

PROFILE

東日本大震災後、アーツ千代田 3331 を拠点に活動を開始した東日本大震災復興支援プロジェクト。福島・宮城・岩手で継続的に取材を行い、仮設住宅を中心に「わわ新聞」を発行する他、2012年 3月に開催した展覧会『つくることが生きること 東日本大震災復興支援プロジェクト展』の内容を核に、“忘れてはならない・忘れられない”ことを残すために書籍『つくることが生きること』を発行。新潟市、神戸市でも展覧会を行い、“終わらない震災”に向けて2013年3月9日(土)より東京では2回目となる『東日本大震災復興支援「つくることが生きること」東京展』を開催。

講義内容

東日本大震災からまもなく2年。
3331 Arts Chiyodaのアートスクール『ARTS FILED TOKYO』では
『わわプロジェクト』と連携したレクチャーを行います。

3331 Arts Chiyodaを拠点とする東日本大震災復興支援プロジェクト
「わわプロジェクト」では、2013年3月9日(土)より
『東日本大震災復興支援「つくることが生きること」東京展』を開催します。

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昨年3331 で開催した展覧会から1 年を経て、
わわプロジェクトは新潟市・上古町商店街、
神戸市のアートセンター「KIITO」にて『つくることが生きること』展を
開催しました。かつて"被災地" と呼ばれていた地域で何が生まれ、
今どうなっているのか? を検証し、"その日" に備えるべく、
今回東京での開催となります。

私たちはこの20 年ほどの間に阪神・淡路大震災、新潟中越沖地震、
東日本大震災を経験しました。関東、東南海でも地震の発生が懸念され、
この土地に生きる私たちにとって、震災とは終わらないものです。
現在も震災復興活動が続く中、"終わらない震災"に向けて、
私たちはこれから先何を見つめ、何を問うのでしょうか?

そのひとつの答えが、今回上映する
『奥会津の木地師―福島県田島町針生―』にあります。

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画像提供:©民族文化映像研究所

かつて日本列島には、移動性の生活をする人々が活躍する時代がありました。
本作は昭和初期まで福島県南部の山間地で移動性の活動をしていた
「木地師(きじし)」の家族を記録したもの。
山の中で木地屋敷と呼ばれる手づくりの家をつくり、
谷から水を引き、生活と制作の拠点を完成させる彼らの生活。
そこには1000年を越す技術の伝統が息づいていました。

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画像提供:©民族文化映像研究所

家をつくるとき、彼らは図面も工具も必要としません。
水を引くとき、電動ポンプも使いません。
椀をつくる「ろくろ」も人の手で動かすものを使います。

人間が自然とともに暮らす中で身につけた、様々な知恵と感覚。
それは現代に暮らす私たちなど足元にも及ばないほど、
「生きる力」に満ち溢れたものです。

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画像提供:©民族文化映像研究所

この映像は、50年にわたり日本各地に残る暮らしぶりを
撮り続けてきた民族文化映像研究所(所長 姫田忠義氏)が
今から36年前に撮影されました。
わずか36年の間に私たちは何を得て、何を失ったのでしょう?
先人たちの暮らしには、今私たちが学ぶべきことが刻まれています。

上映作品:「奥会津の木地師」
『奥会津の木地師(きじし)』
(1976年/55分/福島県南会津郡田島町針生)
民族文化映像研究所制作

*2012年5月〜8月にかけてARTS FIELD TOKYOで開催した
シリーズ講義「民族文化映像から学ぶ基層文化、日本の未来10原則」でも
上映した作品ですが、みなさまからたくさんの反響をいただきまして、
今回の再上映が決定いたしました。

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