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ワンダーランド一○一一○ トークセッション Vol.3:assistant(建築家ユニット) × 森川嘉一郎 (明治大学国際日本学部准教授)

ワンダーランド一○一一○ トークセッション Vol.3:assistant(建築家ユニット) ×  森川嘉一郎 (明治大学国際日本学部准教授)

PROFILE

■assistant_アシスタント international & interdisciplinary design practice 2002年松原慈と有山宙を中心に設立された建築家ユニット。都市をフィジカルな体験、記憶、映像や音声などの総体と捉え、その重層性 がもつ可能性を切り拓く。建築設計や都市研究における詩的なデザイン活動を、建築、美術、デザインが交わる点で展開する。 ■ 森川嘉一郎 1971年生まれ。明治大学国際日本学部准教授。専門は意匠論、現代日本 文化。日本建築学会所属。父親の仕事の都合でロンドンなど世界各地を転 々としてきた経歴を持つ。早稲田大学博士後期課程修了。2003年より桑 沢デザイン研究所特別任用教授。2008年より、明治大学に新設された「国 際日本学部」の准教授に就任。2009年夏には、中心となって推進してきた。 米沢嘉博記念図書館」が開館となる。近年の秋葉原の変容を趣味が作っ た都市、が作った街として捉え、2004年にイタリアのヴェネツィアで 開催されたヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展で日本館展示のコ ミッショナーを務め「おたく:人格=空間=都市」と題した展示を企画した。同 展は第44回日本SF大会にて星雲賞の自由部門を受賞した。主な著作に『 趣都の誕生-萌える都市アキハバラ-』(幻冬舎, 2003年2月)がある。

講義内容

本講義はARTS FIELD TOKYOマネージメントコース第2期生が企画・運営する展覧会『ワンダーランド一○一一○』の関連イベントとして行う3連続トークセッションです。

「ワンダーランド一〇一一〇」展では、拡張現実(AR : Augmented Reality)」という概念や手法を手掛かりにしながら、未来開発ユニット・AR三兄弟、若手建築家ユニット・assistant(アシスタント)の作品展示とゲストを迎えたトークセッションを行い、"いま、ここを生きるリアリティ"、そして"2010年代の想像力"を問いかけます。第三弾は、今回の出展者でもある建築家ユニットassistantと現代日本の輸出文化研究の第一人者・森川嘉一郎氏。


都市介入の空間的実践を通して、建築や都市のアイデアを押し広げることで、もうひとつの環境をつくりだすことを試みる若手建築家ユニット・assistant。
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2004年ヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展の日本館コミッショナーを務め、「おたく:人格=空間=都市」と題した展示を企画するなど、マンガ・アニメ・ゲームを中心とした現代日本の輸出文化研究の第一人者・森川嘉一郎氏。
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私たちが手にしたこの〈拡張された現実=新しいリアリティ〉は、果たして21世紀を切り拓く希望となり得るのでしょうか。〈拡張現実の時代〉の表現の可能性を探る注目の対談に是非ご参加ください。


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空間 / void
インスタレーション, 陸離として, セドナ代官山, 2010
多摩美術大学長谷川祐子ゼミ主催のグループ展「陸離として」の会場全体を作るインスタレーション。 大きく開いた窓から入る光が刻々と変化する、三角形の特徴ある場所への空間的介入。
刻々と変化し、ひとときとして同じ瞬間が繰り返さず、すべてを見届けることのできない空間。 表と裏や境界がなく、知覚の注意深さだけに語りかける空間。


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33年目の家 / House of 33 years
住宅, 奈良, 2010-現在、建設中の住宅。東大寺に隣接した敷地に建つ「33 年目の家」とは、夫婦の 未来と記憶が、人と幽霊のように同時に棲まう家だ。この家は、家族の記憶を包む駅舎のような大きな家と、大小様々なフレームが 重なる小さな家と、その2つの家の透き間からできている。 小さな家の中で、日常的で簡素な生活を送る一方で、日常から遠くなったもの や行為は、透き間にはみ出して居場所を見つける。多数のフレームでできた家 の中では、はみ出したものや行為が、いたる所で切り取られ、イメージが連鎖する。


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風景 / WINDSCAPE 
屋外インスタレーション, DesignTide Extension, MINI GINZA, 2010
風のかたちを観察する大きな窓。 高さ 6m 幅 18m の半透明のカーテンを銀座中央 通り沿いにある車のショウルームのファサードに 5 日間設置した。 100 平米を超える大きさでも 300g ほどしかない、 非常に軽いカーテンは、普通なら気づかないほど の風でも、トンネルのように大きくめくれ上がり、 歩行者に風の眺めをを与えた。


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'おいしく、食べる'の科学展
展示・空間設計・アートディレクション, 日本科学未来館, 2009
日本科学未来館で開催された食べ物と科学に関する網羅的な展覧会の空間設計。未来館は最先端技術を見せる博物館であるが、先端科学技術は目には見えない。 展示物の見せ方から考え、目に見えない事実の連続を体験に落とし込み、展示空間・展示物の設計とアートディレクションを行なった。

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