TOP > 講師リスト > AR三兄弟(未来開発ユニット)/ 宇野常寛(評論家)

AR三兄弟(未来開発ユニット)/ 宇野常寛(評論家)

AR三兄弟(未来開発ユニット)/ 宇野常寛(評論家)

PROFILE

■AR三兄弟                            ALTERNATIVE DESIGN++所属の開発ユニット。川田十夢(長男)、髙木伸二(次男)、小笠原雄(三男)で構成される。本当の兄弟ではない。JUKI株式会社在職中から、メーカー内外の広告、システム開発、特許発案、展示会プロデュースなどに関わる。2010年5月にALTERNATIVE DESIGN++として独立。 現在は、様々なメディアを通じて、既存の枠にとらわれない新作の発明と発表を続けている。主な著書に『AR三兄弟の企画書』(日経BP, 2010年)『AR(拡張現実)で何が変わるのか?』(技術評論社, 2010年)がある。                                         ■宇野常寛(評論家、1978年生、批評誌「PLANETS」編集長)企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。批評誌『PLANETS』編集長。青森県生まれ。立命館大学文学部卒業。主な著書に、『ゼロ年代の想像力』(早川書房、2008年7月)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎、2011年7月28日)、『母性のディストピア——ポスト戦後の想像力』(新潮社、近刊予定)、『ゼロ年代の想像力』(早川書房、2011年9月)、共著に『批評のジェノサイズ——サブカルチャー最終審判』(サイゾー、更科修一郎、2009年10月)、『希望論』(NHK出版、濱野智史、近刊予定)などがある。

講義内容

本講義はARTS FIELD TOKYOマネージメントコース第2期生が企画・運営する展覧会『ワンダーランド一○一一○』の関連イベントとして行う3連続トークセッションです。

「ワンダーランド一〇一一〇」展では、拡張現実(AR : Augmented Reality)」という概念や手法を手掛かりにしながら、未来開発ユニット・AR三兄弟、若手建築家ユニット・assistant(アシスタント)の作品展示とゲストを迎えたトークセッションを行い、"いま、ここを生きるリアリティ"、そして"2010年代の想像力"を問いかけます。

第一弾は、今展の参加作家である未来開発ユニット・AR三兄弟と新進気鋭の若手評論家・宇野常寛氏。

ARを軸にその独特のセンスと領域横断的な活動を通して多方面から高い注目を集めるAR三兄弟。

ar3bros.jpg

ar3_achive_001a.jpg
1.コクヨのコウコクでヨコク
コクヨのコウコクの中に、今回の展示へと続くコンセプトをうっかり忍ばせた意欲作。現実をクリッカブルにするには、まず実体のあるものを「なぞる」必要がある。その概念をわかりやすくパフォーマンスとして収め、GIFアニメーションとして出力することで、広告という媒体に作品を鎮座させようとした。AR三兄弟は、メディアそのものをマッシュアップするという思想に基づいて作品を発表し続けており、コクヨのコウコクにもその思想は脈々と息衝いている。

ar3_achive_002a.jpg
2.音響のサーカス
2011年12月から2012年4月まで映像ミュージアムで開催される企画展ビジュアル・サーカスのために作られたオリジナル作品。耳をすました方向に、音像と映像と象が表れる。ARマーカーの代わりに体の動きを採用した本作品は、映像と身体の新しい関係を表現するとともに、未来のエンターテインメントの可能性もうっかり示唆することとなった。同企画展には、本作の他にも「キャンバスから、鳩。」と「幻と影」の二作品を展示、幅広い層から支持と指示を受けている。

そして、著書『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)で「〈虚構の時代〉から〈拡張現実の時代〉へ」という言葉とともに〈震災後の想像力〉を力強く提示する新進気鋭の若手評論家・宇野常寛氏。

uno.jpg

私たちが手にしたこの〈拡張された現実=新しいリアリティ〉は、果たして21世紀を切り拓く希望となり得るのでしょうか。〈拡張現実の時代〉の表現の可能性を探る注目の対談に是非ご参加ください。

PAGETOP