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小沼純一(音楽・文芸批評家)

小沼純一(音楽・文芸批評家)

MESSAGE

わたしたちにとってごくあたりまえの鉄道は、しかし、19世紀には驚きのテクノロジーにほかなりませんでした。姿形から音、スピードと、文字どおり近現代を象徴するものでした。音楽作品にもこの驚きはとりいれられているのですが、いまとなってはノスタルジックに感じられたりもします。N3331という鉄道とつながりのある場で、鉄道と音・音楽というものをみなおしてみるのはいかがでしょう。

PROFILE

音楽を中心にしながら、文学、映画など他分野と音とのかかわりを探る批評を展開。現在、早稲田大学教授。音楽・文芸批評家。著書に『武満徹 音・ことば・イメージ』『ミニマル・ミュージック その展開と思考』『オーケストラ再入門』『映画に耳を』他多数。編著に『武満徹エッセイ選』『高橋悠治対談選』『ジョン・ケージ著作選』ほか。NHK Eテレ『”スコラ” 坂本龍一音楽の学校』のゲスト講師としても出演。

講義内容

2013年9月にオープンした"世界一電車に近い(?)「CAFE&和酒 N3331」。
かつての万世橋駅ホーム上に位置する店内と
両脇を走る中央線との距離は、電車に乗っている人の顔がはっきりとわかるほど。

N3331_pr.jpgのサムネール画像


この4月からこの「N3331」をサテライト会場にした「AFT×N3331」の特別レクチャーを定期的に開催します。「AFT×N3331」では、食事やドリンクを味わっていただきつつ「和酒」「アート」「まち」を
テーマに第一線で活躍する建築家・アーティスト・職人などを講師に招いた特別レクチャーを行います。

(注)本レクチャー会場は、マーチエキュート神田万世橋内
「CAFE&和酒 N3331」になります。
主催: カフェ&和酒N3331

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トーク「音を知り、音楽と出逢う」
[ドリンク・軽食付き]
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【日時】7月23日(水) 19:30~21:30
【参加料】一般 3000円 学生 2500円  ※ドリンク・軽食付

音楽を中心にしつつ、文学、映画など他分野と音とのかかわりを探る批評を展開する小沼純一さんをお招きし私たちをとりまく音の風景(=サウンドスケープ)について考えてみましょう。
たとえば普段当たり前に耳にしている「電車の音」。
ドイツを代表する電車音楽ユニットKRAFTWERKの爆発的ヒット曲「ヨーロッパ特急」には、そうした電車音がモチーフとして音楽に取り入れられています。
小沼氏が選ぶ音源や映像資料をふれながら、音の世界に浸ってみませんか。

【小沼さんの著作ご紹介】

オーケストラ再入門(平凡社新書)

雅楽やガムランだって大勢の人たちが楽器を手にして演奏する場にほかなりません。オーケストラを、できるだけ広くとらえ、人が集まって音楽することについて考えてみます。


映画に耳を(DU BOOKS)

映画音楽についての本はいくらもありますが、音楽のみならず、映画のなかの音についてもあわせて感じてみたい、考えてみたい、というのがこの本です。いろいろなところで書いてきたものを集めたものですが、今回は『珈琲時光』についての文章など、かかわりがあるかとおもいます。


魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代(青土社)

コリン・マクフィーという名はあまり知られていないとおもいますが、20世紀前半にバリ島の音楽に魅せられた研究者であり作曲家です。カナダに生まれたこの人はレコードをとおしてガムラン音楽と出会います。そして調査に行きます。でも、これはやはり他者の音楽でもありました。何かに魅せられるとき、人はどうしたらいいのでしょう?  そんなことを考えてみようとしています。

ジョン・ケージ著作選(ちくま学芸文庫)

20世紀でもっとも音・音楽についての考えを革新した人物の残した文章をコンパクトにまとめました。レイアウトなどにも凝ったつくりになっています。

武満徹エッセイ選(ちくま学芸文庫)

作曲家・武満徹はその音楽作品のみならず、文章のみごとさでも特筆される人物でした。ここには、音楽をめぐる文章のみならず、あそびのある文章もあわせて収録しています。

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