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福住 廉(美術評論家)

福住 廉(美術評論家)

MESSAGE

今のアートをもっと広く、もっと深く、もっと熱く知るために、美術の歴史を学びましょう。教科書はありません。雑誌記事や新聞記事、インタビュー映像などを組み合わせて、「現代美術史」を受講生とともに一から組み立てます。現在のアートの下に広がる「歴史」という根っこを掘り出して、目に見えるようにすることが目標です。

PROFILE

(ふくずみ・れん) 美術評論家。1975年生まれ。著書に『今日の限界芸術』、共著に『ビエンナーレの現在』、編著に『佐々木耕成展図録』など。「artscape」、「共同通信」などに寄稿する一方、東京のギャラリーマキで連続企画展「21世紀の限界芸術論」をキュレーション。現在、東京芸術大学、女子美術大学非常勤講師。

講義内容

この作品が評価されているのはなぜ?
今、目の前にある作品はどんな文脈を持っているの?

"わからない・難しい......"そんなモヤモヤをワクワクに
変えるひとつの方法が"知る"ことにあります。
「美術史を知ると、アートはもっとおもしろい」
わかってはいるけれど、なかなか分厚い本を開く気になれない現代美術史......。

そんな現代美術史を、現代から徐々に時間を遡り、
「きちんと」しかも「わかりやすく」
学んでしまおうというのが全4回のレクチャー。

講師は著書『今日の限界芸術』などで気鋭の美術評論家として
注目されている福住 廉さん。
120分の濃密なレクチャーのあとは、
きっと、これまでよりもっとアートが楽しくなることでしょう。


5月24日(木)/きちんと現代美術史 1 ー国際展の歴史ー
越後妻有、横浜、愛知、神戸、そして瀬戸内。
国際展が盛んな昨今ですが、その歴史的な起源はどこにあるのでしょうか?
都市型と地位型の違いとは?
国際展が現在のかたちに辿り着いた流れを探り、
国際展をより一層楽しむ味方を獲得します。


6月28日(木)/きちんと現代美術史 2 ーソーシャル・アートの歴史ー
自己表現としてのアートにとどまらず、
社会の中で機能するアートが求められています。
活動の連鎖を促すデモンストレーションとしての表現を目指す
アーティスト・藤 浩志によるさまざまな表現活動を手がかりに、
政治や経済、教育、環境といった多様な側面を持つ
ソーシャル・アートの歴史をたどり、アートの見方を押し広げます。


9月13日(木)/きちんと現代美術史 3 ーアンデパンダンの歴史ー
誰もが写真家であり、映像作家であり、ライターでもある現在、
誰もが参加できる"アンデパンダン"に再び注目が集まっています。
人間にとって表現することとは何なのか?
『3331 アンデパンダン』から60年代の『読売アンデパンダン』、
さらにはその先を探りながら考えます。


11月29日(木)きちんと現代美術史 4 ーオルタナティヴ・スペースの歴史ー
展覧会は美術館や画廊だけで催されているわけではありません。
今も昔も、アーティストたちはアトリエやカフェなどを併設した拠点を
自分たちでつくり、作品を展示してきました。
3331 Arts Chiyodaに先立つオルタナティヴ・スペースの数々を振り返り、
アートにとっての"場所"について考えます。

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