今いちばん行きたい美術館 「鞆の津ミュージアム」の秘密
2015年02月24日(火)19:00-21:00 (受講料:一般2000 学生1000円)
広島県福山市に2012年5月、新たな美術館がオープンしました。
町のシンボルとして親しまれてきた築150年になる蔵を利用して
誕生したのが、「鞆の津ミュージアム」です。
「鞆の津ミュージアム」がスポットを当てるのは、
既存の美術の外側で表現を続ける人々。
2012年に開催された『LOVE LOVE SHOW』では
恋愛をテーマに国内外で活躍する画家・小林正人、
異才の写真家・フォトグラファーハル、
男の墓場プロダクション局長・杉作J太郎ら
6名のアーティストが"恋のカタチ"を表現しました。
開館1周年を迎えた2013年には、
死刑確定者による表現を取り上げた『極限芸術ー死刑囚の表現ー』を開催。
▲2013年4月20日 - 7月21日『極限芸術ー死刑囚の表現ー』より
そして2014年にはブチ上げ改造単車、ド派手な成人式衣装、
デコトラに代表されるヤンキー文化にスポットを当てた展覧会『ヤンキー人類学』、
孤高の前衛芸術家・糸井貫二、シュールなギャグ漫画で
熱狂的なファンから支持を集めるマンガ家・蛭子能収、
イグノーベル賞を受賞した発明家・ドクター中松など、
自らの衝動のまま我が道を突き進み、高齢になってもその勢いを失わない
パワフルな表現を紹介する『花咲くジイさん〜我が道を行く超経験者たち〜』を開催しています。
▲2014年4月26日 - 7月21日『ヤンキー人類学』より
▲2014年8月16日 - 11月16日『花咲くジイさん~我が道を行く超経験者たち~』より
ざっと簡単に振り返るだけでも、
「見たかった!」「行きたかった!」という声が
聞こえてきそうな企画展の数々。
既存の美術館では見られなかった参加アーティストのラインナップと、
挑戦的なテーマが「鞆の津ミュージアム」の魅力です。
一体これらの企画展はどのように生み出されているのでしょうか?
実は、「鞆の津ミュージアム」のキュレーターをつとめる
櫛野展正さんは福祉施設の職員。
現在の仕事に関しても、
「アートというよりも、人を扱う仕事をやり続けている意識」と語る
櫛野さんだからこそ、"アート"の枠組みに捕らわれない、
人間の本質や"生"を感じられる企画展の数々が生まれているのかもしれません。
本レクチャーでは、
講師に「鞆の津ミュージアム」キュレーター・櫛野展正さんを
お迎えし、「鞆の津ミュージアム」での活動を紹介するとともに、
ある種異色の経歴の持ち主である櫛野さんが
どのような経緯で現在の仕事に就かれたのか?
また、数々の魅力的な企画展がどのように誕生したのか?
今各方面から熱い視線が注がれている
「鞆の津ミュージアム」の秘密に迫ります。
櫛野展正(鞆の津ミュージアム・キュレーター)( 講師紹介 )
「福祉」と「アール・ブリュット」を熱く語ります!!! あなたの知らない世界をご紹介します!!! 心霊番組ではありません。 とりあえずミュージアムの名前だけでも覚えて帰ってください(笑)。 |